スーパーモデルやハリウッドセレブたちが健康と美容のために実践し、日本でもオーガニックにこだわる人々を中心に関心が高まっている「マクロビオティック」。
実は発祥の地は日本で、日本の伝統食をベースにした食養生です。そして、その原点は江戸時代にさかのぼるということをご存じでしたか?
貝原益軒は当時83歳。江戸の平均的な寿命が35歳前後の時代に、84歳の長寿を全うしており、それまでの長い人生の実体験に基づき健康法をまとめたこの本は、庶民の心に響いたことから、江戸時代の大ベストセラーとなりました。
その内容は、体と心を一体に見た人間のトータルな健康法をまとめたもので、医学や儒学などの学問をベースに、食べ物や食べ方の注意や長生きの秘訣、日々の生活の心構えなどが、わかりやすい言葉で述べられています。
長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところが、それまでの養生法と大きく異なるところです。
石塚左玄は、福井県出身で陸軍薬剤監だった45歳のときに出版した「化学的食養長寿論」(明治29年)の中で、地方に先祖代々伝わってきた伝統的食生活にはそれぞれ意味があり、その土地に行ったらその食生活を学ぶべきという「身土不二(しんどふじ)」の原理を発表し、食の栄養、安全、選び方、組み合わせ方の知識と、それに基づく食生活が心身ともに健全な人間をつくるという教育、すなわち「食育」の大事さを説いています。
「食育」とは、国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指し、2005年に成立した食育基本法においては、生きるための基本的な知識であり、知識の教育、道徳教育、体育教育の基礎となるべきものと位置づけられています。
この「食育」という言葉を日本で初めて使ったのは石塚左玄。
ですから石塚左舷は「食育の祖」と呼ばれているのです。
桜沢如一は和歌山県新宮市の貧しい武士の家系に生まれました。14歳で祖父三四郎、父孫太郎ら一家で京都に転居しましたが、貧窮で職を転々とする中、肺結核を患いました。
不二の病にかかり途方に暮れていた二十歳の頃、石塚左玄の「食養生」に出会い、実践したところ病気はみごとに完治。
その後、貿易商として活動する傍らで、石塚左玄の主宰していた大日本食養会に参加し、1924年には同会会長となり、石塚の死後は伸び悩んでいた同会の復興・指導に専念しながら、東洋の智慧である陰陽五行と、石塚左玄の説いた「食養生」を統合した「無双原理」を提唱し、その理論をマクロビオティックと名付け、講演会や出版などを通じて積極的な活動を生涯続けました。
Macro (マクロ) =大きい
Bio(ビオ) =生命
Tique(ティック) =術、学
という古代ギリシャ語を語源とした3つの言葉からなる造語で、直訳は「長く思い切り生きるための理論と方法」。
マクロビオティックとは単に健康になるための食事法だけではなく、「自然に即した命のあり方を追求する」という大きなテーマをもち、「自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する」というライフスタイルのことなのです。
桜沢如一は素晴らしい日本の食や暮らしの集大成である「食養生」の世界普及を目指し、マクロビオティックと名付けたそうです。
経済と食の先進国であるアメリカで、現代の環境に即したマクロビオティックの理論をさらに発展させ、クシ・マクロビオティックを確立し、世界的規模で教育普及活動に取り組みました。
その活動はアメリカを中心として50年以上に渡り、アヴェリーヌ夫人(1923-2001年)と共に自然食の普及と教育啓蒙活動に努め、1966年にはボストンで全米初の自然食品店「エレホン」を開店させ、オーガニックや自然食(natural food)のブームを巻き起こしました。
1977年「現在のアメリカ人の食生活は死病の元」と結論づけた「マクガバン・レポート」がアメリカで発表され全米に衝撃を与えましたが、その結論は、全粒穀類を主食とした豆類、野菜、海草、それに小魚や貝類を少量添える、「元禄時代以前の日本の食事」、和食こそが人類の理想食であるというものでした。
以後、アメリカはこのレポートに基づき、国民の食生活の改善に取り組み、がんを始めとするさまざまな疾病予防においてめざましい成果を上げましたが、そのレポートの元となったのが、久司道夫が提唱した「クシ・マクロビオティック」だったのです。
その後、トム・クルーズ、リチャード・ギア、ニコール・キッドマン、シャロン・ストーンなどの有名なハリウッドスターや、クリントン元大統領も実践していることが報道され、日本でも音楽家の坂本隆一さん、歌手の UAさん、女優の小雪さんが実践していると発言したことで、マクロビオティックがライフスタイルの一つとして認識されるようになってきました。
日本で生まれて、アメリカで育ち、マドンナと一緒に日本に帰ってきたマクロビオティックは、健康な人がより健康で美しくなるための秘訣がいっぱい!!
美味しく楽しくオーガニックと暮らしたい方にピッタリのマクロビオティックなのです。
実は発祥の地は日本で、日本の伝統食をベースにした食養生です。そして、その原点は江戸時代にさかのぼるということをご存じでしたか?
マクロビオティックの原点
マクロビオティックの原点は、江戸時代(正徳2年/1712年)に福岡藩の医学者で儒学者でもある教育家の貝原益軒によって書かれた、健康についての指南書「養生訓」。貝原益軒は当時83歳。江戸の平均的な寿命が35歳前後の時代に、84歳の長寿を全うしており、それまでの長い人生の実体験に基づき健康法をまとめたこの本は、庶民の心に響いたことから、江戸時代の大ベストセラーとなりました。
その内容は、体と心を一体に見た人間のトータルな健康法をまとめたもので、医学や儒学などの学問をベースに、食べ物や食べ方の注意や長生きの秘訣、日々の生活の心構えなどが、わかりやすい言葉で述べられています。
長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところが、それまでの養生法と大きく異なるところです。
日本の食育の祖
この「養生訓」をもとに食事の大切さを説き普及された方が、明治時代の食養家、石塚左玄(いしづか・さげん/1851年~1909年)。石塚左玄は、福井県出身で陸軍薬剤監だった45歳のときに出版した「化学的食養長寿論」(明治29年)の中で、地方に先祖代々伝わってきた伝統的食生活にはそれぞれ意味があり、その土地に行ったらその食生活を学ぶべきという「身土不二(しんどふじ)」の原理を発表し、食の栄養、安全、選び方、組み合わせ方の知識と、それに基づく食生活が心身ともに健全な人間をつくるという教育、すなわち「食育」の大事さを説いています。
「食育」とは、国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指し、2005年に成立した食育基本法においては、生きるための基本的な知識であり、知識の教育、道徳教育、体育教育の基礎となるべきものと位置づけられています。
この「食育」という言葉を日本で初めて使ったのは石塚左玄。
ですから石塚左舷は「食育の祖」と呼ばれているのです。
マクロビオティックの産みの親は?
マクロビオティックの産みの親は、桜沢如一(さくらざわ・ゆきかず / 1893~1966)。桜沢如一は和歌山県新宮市の貧しい武士の家系に生まれました。14歳で祖父三四郎、父孫太郎ら一家で京都に転居しましたが、貧窮で職を転々とする中、肺結核を患いました。
不二の病にかかり途方に暮れていた二十歳の頃、石塚左玄の「食養生」に出会い、実践したところ病気はみごとに完治。
その後、貿易商として活動する傍らで、石塚左玄の主宰していた大日本食養会に参加し、1924年には同会会長となり、石塚の死後は伸び悩んでいた同会の復興・指導に専念しながら、東洋の智慧である陰陽五行と、石塚左玄の説いた「食養生」を統合した「無双原理」を提唱し、その理論をマクロビオティックと名付け、講演会や出版などを通じて積極的な活動を生涯続けました。
マクロビオティックとは?
そもそもマクロビオティックとは何かというと…Macro (マクロ) =大きい
Bio(ビオ) =生命
Tique(ティック) =術、学
という古代ギリシャ語を語源とした3つの言葉からなる造語で、直訳は「長く思い切り生きるための理論と方法」。
マクロビオティックとは単に健康になるための食事法だけではなく、「自然に即した命のあり方を追求する」という大きなテーマをもち、「自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する」というライフスタイルのことなのです。
桜沢如一は素晴らしい日本の食や暮らしの集大成である「食養生」の世界普及を目指し、マクロビオティックと名付けたそうです。
オーガニックの育ての親は?
桜沢如一の弟子、久司道夫(くし・みちお1926年~2014年)は桜沢の命を受け、マクロビオティックを普及するために1949年に渡米。経済と食の先進国であるアメリカで、現代の環境に即したマクロビオティックの理論をさらに発展させ、クシ・マクロビオティックを確立し、世界的規模で教育普及活動に取り組みました。
その活動はアメリカを中心として50年以上に渡り、アヴェリーヌ夫人(1923-2001年)と共に自然食の普及と教育啓蒙活動に努め、1966年にはボストンで全米初の自然食品店「エレホン」を開店させ、オーガニックや自然食(natural food)のブームを巻き起こしました。
1977年「現在のアメリカ人の食生活は死病の元」と結論づけた「マクガバン・レポート」がアメリカで発表され全米に衝撃を与えましたが、その結論は、全粒穀類を主食とした豆類、野菜、海草、それに小魚や貝類を少量添える、「元禄時代以前の日本の食事」、和食こそが人類の理想食であるというものでした。
以後、アメリカはこのレポートに基づき、国民の食生活の改善に取り組み、がんを始めとするさまざまな疾病予防においてめざましい成果を上げましたが、そのレポートの元となったのが、久司道夫が提唱した「クシ・マクロビオティック」だったのです。
マクロビオティックをブレイクさせた人は?
そして2006年1月16日、世界の歌姫マドンナが日本の人気TV番組で「私はマクロビオティックを実践している」と発言をしたことから、日本中でマクロビオティック・ブームが巻き起こり、以来、美と健康を目指す意識の高い女性を中心に実践する人が多くなりました。その後、トム・クルーズ、リチャード・ギア、ニコール・キッドマン、シャロン・ストーンなどの有名なハリウッドスターや、クリントン元大統領も実践していることが報道され、日本でも音楽家の坂本隆一さん、歌手の UAさん、女優の小雪さんが実践していると発言したことで、マクロビオティックがライフスタイルの一つとして認識されるようになってきました。
日本で生まれて、アメリカで育ち、マドンナと一緒に日本に帰ってきたマクロビオティックは、健康な人がより健康で美しくなるための秘訣がいっぱい!!
美味しく楽しくオーガニックと暮らしたい方にピッタリのマクロビオティックなのです。